世界パラ陸上組織委の増田会長、準備状況は「順調」 ボランティア集まり期待
- 2023/10/30
- 19:26
【神戸経済ニュース】神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会の組織委員会(事務局・神戸市文化スポーツ局)の増田明美会長(写真右から2人目)は30日、大会の200日前を記念した式典の終了後に記者団の取材に応じ、現在の準備状況について「順調にいっている」との認識を示した。「ボランティアを希望される方の数が多いというのが、とてもうれしい」と述べ、準備に必要な人手もそろいつつあり、地元での機運の高まりに期待感を示した。ボランティアは1200人を募集したところ、約1400人が集まったという。
式典では増田会長が、大会でのメダルのデザイン(図=組織委提供)を発表。大会ロゴと統一したデザインで、神戸のランドマークであるシンボルであるポートタワーや海洋博物館を描いた。神戸からスポーツを通じた平和と多様性の波を広げていきたいというメッセージを込めた。メダルの裏面には大会を統括する競技団体である世界パラ陸上競技連盟のロゴマークに加え、点字で「KOBE2024」を刻む。メダル獲得者にはTASAKI(神戸市中央区)が真珠を飾りつけたフォトフレームを記念品として贈る。
式典には砲丸投げ女子で上肢に障害のあるクラス(F46)で、既に来年のパリパラリンピックへの出場を決めている斎藤由希子選手(写真左)も登場。増田氏のインタビューに答えて、「一番いい色のメダルがほしい」と語った。フランス・パリで開催した7月の世界選手権では銅メダル。昨年出産し、世界選手権では「出産の際に落ちた筋肉をを元に戻す途中だった」という。遠征する距離も少ない神戸は、日本選手に有利な環境ということもあり、「一番いい状態で勝負したい」と金メダルをねらう意気込みを見せた。
式典は阪急神戸三宮駅の北側広場で開催した。神戸市の久元喜造市長(写真左から2人目)は式典であいさつし、「このように三宮の街もどんどん変わっていくが、神戸はまちがきれいに、便利になったというだけでなく、人間にやさしい街でありたいと多くのみなさんが願っているはず」「世界パラ陸上は、神戸が人間らしい、やさしい街へと前に進むことの大きな契機になることを祈っている」と語った。このほか式典には室伏広治スポーツ庁長官がビデオメッセージを、東京都の小池百合子知事が文書で祝辞を寄せた。
▽関連記事
- 関連記事
-
- 《イベント》予約なしで「富岳」見学も 神戸医療産業都市の一般公開・11月3日 (2023/10/31)
- 24年の世界パラ陸上神戸、TASAKIが公式サプライヤー 第2弾スポンサーを発表 (2023/10/30)
- 世界パラ陸上組織委の増田会長、準備状況は「順調」 ボランティア集まり期待 (2023/10/30)
- 斎藤兵庫知事、グローバル人材「兵庫を拠点で活躍して」 検討委の初回を開催 (2023/10/30)
- 久元神戸市長「公園のバスケゴールも増やす」 神戸市と神戸ストークスが連携協定 (2023/10/28)
広告