斎藤兵庫知事、グローバル人材「兵庫を拠点で活躍して」 検討委の初回を開催

20231030斎藤兵庫知事

【神戸経済ニュース】兵庫県は30日、「HYOGOグローバル人材育成検討委員会」の第1回会合を開催した。有識者との意見交換の中で斉藤元彦知事は「グローバル人材には兵庫を拠点にして活躍してほしい」と強調。グローバル人材を育てる流れができたうえでも、海外で活躍した人材が兵庫県に回帰する流れまでを目標にしていることを示した。そのため留学などの海外渡航前に、兵庫県のことを知るプログラムも必要だと話した。「海外で自らのアイデンティティとは何かを突きつけられる」ときにも役立つとみる。

 新型コロナウイルスの影響は収束しているが、円安によって高校生が長期、短期とも海外旅行するのが費用面で難しくなっている面があるという。特に学校側からは、短期留学などで生徒を引率する教員の渡航費用の捻出が厳しい状況になっているとの声が上がっていた。一方でインターナショナルスクールの活用などで海外の教育プログラムを体験したり、海外から留学生を受け入れたりしても、国際交流やグローバル人材の育成につながるとの指摘が外国企業の委員からあった。

 検討委の委員は大学、高校の教員を中心に構成したが、私立高校の委員からは、グローバルな思考を身に付けるのは小中学校から、海外や国内外の比較などに興味を持つ子供を育てる必要があると指摘。外国企業の委員からは、中学・高校の課程にディベートを組み込むことなどが必要との声も出ていた。日本で新卒採用した社員は、多様な文化を背景とした人々との意思疎通・意思決定や、リーダーシップという面で数年の遅れをとるケースが多いという。

 座長は兵庫県立大の山口隆英・国際商経済学部教授が務める。兵庫県では検討委で、年度内に今後数回の会合を開き、有識者からの意見を聴取。報告書などは現時点で作成する予定はなく、来年度以降の施策に活かしたい考えだ。

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