AREHD、今期の売上収益1%減に上方修正 金販売が増加・利益は据え置き

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【神戸経済ニュース】貴金属リサイクルのAREホールディングス(旧アサヒホールディングス、5857)は26日、2024年3月期の連結売上収益(売上高に相当=国際会計基準)が前期比1%減の2900億円になりそうだと発表した。販売数量が多く売上収益に影響が大きい金の販売が4〜9月期に想定を上回った。加えて金の販売価格も想定を上回って推移。円安で北米での金の販売額も押し上げられた。これら4〜9月期の上振れを通期予想に反映した。

 一方で純利益は21%増の132億円、営業利益は1%減の190億円になる見通しを据え置いた。利益率が大きく、利益を左右しやすいロジウム、パラジウムは4〜9月期に想定よりも販売価格が下落。利益を押し下げる影響が出たが、足元では市況が回復のきざしもある。このため利益の予想は修正を見送った。純利益は前期にフジ医療器の株式売却損など33億円を計上した営業外の「その他費用」が、なくなるのが寄与する。

 年間配当金は前期据え置きの90円(うち中間45円)の予定を維持した。

 同時に発表した23年4〜9月期の連結決算は、純利益が前期比28%減の52億円だった。ロジウムやパラジウムの価格が想定を下回った推移したほか、電子・触媒関連の取引先向けに販売が鈍化したことで、会社予想の55億円をやや下回った。営業利益は39%減の69億円だった。一方で金の販売数量、販売価格が想定を上回ったことで売上収益は15%増の1518億円と、会社予想の1200億円を上回った。

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