神戸市、高齢者向け「神鉄シーパスワンplus」の値下げ検討 市長が議会で答弁

20231024鈴蘭台

【神戸経済ニュース】神戸市の久元喜造市長は24日の神戸市議会本会議で、70歳以上を対象に神戸電鉄全線と神戸高速鉄道全線で10日分の乗り降りが自由になる企画乗車券「神鉄シーパスワンplus(プラス)」の「販売価格を引き下げられるか検討する」と表明した。神戸電鉄の鈴蘭台以西(粟生線)沿線などの高齢者に対し、利便性を向上して外出を促すことなどがねらい。久元市長は五島大亮議員(自民)の一般質問に対して答弁した。(写真は鈴蘭台駅に停車中の神戸電鉄車両=資料)

 神鉄シーパスワンplusの販売価格は1枚6000円。神戸電鉄全線の乗り降りが自由になる「神鉄シーパスワン」の販売価格(3700円)に加え、神戸高速鉄道・湊川〜神戸三宮の往復運賃10回分の約8割を「上乗せ」して販売している。一方で、神戸電鉄全線と神戸市営地下鉄の谷上〜県庁前・みなと元町で乗り降りが自由になる「神鉄シーパスワン北神」(6500円)は、上乗せ額が谷上〜三宮の往復運賃10回分の半額になっている。

 このことから久元氏は、神鉄シーパスワンplusが「利用者にとって割高感があるのは事実」との認識を示した。そのうえで「神戸市としても、鈴蘭台駅周辺や以西の利用者に対して、新開地駅での乗降や神戸高速線への乗り継ぎの利便性を向上することは重要」と指摘。このため神鉄シーパスワン北神を参考に、販売価格の引き下げに加え、「新開地駅における臨時販売所の設置などができないかを検討する」と述べた。

 神戸市は、西北神地域の基幹鉄道である神戸電鉄の利用促進を目的とする社会実験として、高齢者向けの「神鉄シーパスワン」「神鉄シーパスワン plus」を販売している。22年度からは「神鉄シーパスワン北神」の販売も始めていた。

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