アジュバン、今期一転の最終赤字1億4000万円に下方修正 中期経営計画を見直し

20231021アジュバン

【神戸経済ニュース】ヘアケア・スキンケア製品などを企画販売するアジュバンホールディングス(4929)は20日、2024年3月期の連結最終損益が6200万円の赤字(前期は4億300万円の黒字)になりそうだと発表した。従来予想である7600万円の黒字から下方修正し、一転の最終赤字見通しになった。最終赤字は4期ぶり。スキンケア製品の販売が想定を下回って推移しているうえ、ネット通信販売の男性向け育毛剤事業も販売目標を引き下げるのが響く。

 売上高は3%増の45億円、営業利益は94%減の1400万円になる見通し。従来予想は50億円、1億5100万円だった。21年10月に発売した育毛剤「NUOSS(ヌオス)」は、広告宣伝費を積極的に投入して売上高の急成長をめざす方針を転換。現在およそ6000人に到達している、定期購入の顧客を着実に獲得する施策展開に切り替える。従来は通期で5億円程度の売上高を想定していたが、2億5000万円程度に引き下げたという。

 年間配当金は前期据え置きの24円(中間なし)を維持する。

 育毛剤ヌオスの販売方針を転換した背景には「東証スタンダード市場を再選択したことがある」(中川秀男取締役)という。同社株は旧東証1部銘柄とあって、東証プライム市場の上場維持基準をすべて満たさないまま、同市場に移行した経緯があった。特に流通株式の時価総額が上場維持基準の100億円を大きく下回る30億円台で推移していただけに、成長イメージを打ち出して株価を引き上げる必要があると従来は考えていたという。

 このため中期経営計画を見直すことも表明した。新中計は公表するかも含め検討する。同時に発表した23年4〜9月期の連結決算は、最終損益が1億4000万円の赤字(前年同期は2億700万円の黒字)だった。売上高は2%増の22億円、営業損益は9200万円の赤字(前年同期は3300万円の黒字)。

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