シスメックス、都内に共同研究・開発拠点 「ヘルスケア・サイエンスハブ東京」

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【神戸経済ニュース】医療用検査機器のシスメックス(6869)は東京都江東区新木場のオフィスビルに、他社の研究開発部門や大学などの研究機関・医療機関といった外部との共同研究・開発に利用しやすい研究開発拠点「Healthcare Science Hub Tokyo(ヘルスケアサイエンスハブ東京)」を開設した。7月から順次稼働を始めおり、今月10日に正式に開所式を開催。既存の事業領域にこだわらず、関東地域の外部パートナーと機動的に連携する。

 新拠点には化学薬品や血液・細胞などを使った実験ができる実験施設(ウエットラボ)を設けた。シスメックスは研究開発拠点として神戸市西区に「テクノパーク」を持つが、研究機関などに加えてスタートアップの集積がある首都圏にも拠点を作り、外部の知見やノウハウを取り入れた技術革新(オープンイノベーション)を加速する。神戸・テクノパークの研究室とはデータを円滑に共有したり、大型のモニターを設置して互いに目の前にいるように表示したりできる。

 実験施設には基本的な計測機器類に加え、シスメックの独自の計測機器類をそろえ、多様な実験ができるようにした(写真=シスメックス提供)。外部の研究者と共有できる実験施設と、内部の研究者だけが使う実験施設を明確に区別。知的財産の流出が起きにくい構造にして、より機動的に外部機関との連携を進めやすくした。検査試薬や診断薬の開発といったシスメックスが強みを持つ分野に加え、未病・予防や治療といった幅広い領域の研究開発を手掛けたい考えだ。

 フロアの面積は844平方メートル。当面は中央研究所や診断薬・検査試薬の開発担当者ら十数人が常駐するが、45人程度が執務できる広さを確保しているという。

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