ＡＴＡＯの３〜８月期、税引き益４％減　ネット販売が大幅減で・楽天に月内出店

2023/10/13
21:00

【神戸経済ニュース】バッグや財布を企画・販売するスタジオアタオ（ＡＴＡＯ、3550）が13日に発表した2024年３〜８月期の単独決算は、税引き利益が前年同期の連結比４％減の2600万円だった。昨年５月下旬〜８月31日はネット通販サイトの自社化に伴う移行期で、ネット通販サイトは新旧２カ所が併存していた。今期は新サイト１カ所に減少したことで販売も縮小。これが減益の主因になったという。

　売上高は27％減の14億円、営業利益は４％減の4900万円になった。販売経路別の売上高は、ネット販売が46％減の６億0700万円、店舗販売は１％増の８億3100万円と、ネット販売の大幅減が響いた。その他は63％減の1200万円だった。店舗販売は４月に京都店（京都市下京区）がオープンしたことなどが寄与した。アイテム別ではＡＴＡＯ、ＩＡＮＮＥ（イアンヌ）の両ブランドで「お財布ポシェット」が堅調で、収益をけん引した。

　24年２月期の業績予想は据え置き。単独最終損益は5000万円の黒字（前期は２億2800万年の連結最終赤字）と、３期ぶりに最終黒字を確保する見通しを維持した。売上高は前期連結比１％増の37億円を見込む。売上高は８月までの進捗率が39％だが、「９月に博多店（福岡市博多区）がオープン、ネット上では10月下旬に楽天市場に出店、さらにサンリオ（8136）とのコラボもあり、下期の販売は上期を上回る見通し」（ＩＲ担当者）としている。

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