ワールド系投資会社、ニットプランナーの主要事業取得 ナルミヤのノウハウ活用

【神戸経済ニュース】アパレル大手のワールド(3612)と日本政策投資銀行で設立した投資会社W&Dインベストメントデザイン(東京都港区)は6日、新会社「KP」を設立し、KPがベビー・子供服などを企画・販売するニットプランナー(東京都中央区)から主要事業を取得したと発表した。取得額は明らかにしていない。ニットプランナーは3日に東京地裁に破産を申請、同日に破産開始決定を受けたと伝わっていた。

 KPは今後、女児向けの「KP」と「トロワラパン」、男児向けの「KP BOY」、雑貨の「KP DECO」の4ブランドを展開する計画だ。デザインの雰囲気も、主要な顧客層も、ワールドのグループにはないブランド群であり、ワールドグループの参入が市場全体の活性化に寄与すると判断した。ワールド傘下であるナルミヤ・インターナショナル(9275)の子供服作りのノウハウなども活用。ネット上にも販売経路を拡大し、ファン層の拡大をめざす。

 W&DインベストメントデザインはKPを設立するために、ワールド子会社のワールドインベストメントネットワーク、ナルミヤ・インターナショナル、日本政策投資銀行に対して、子会社の業績や配当に連動する種類株「トラッキングストック(子会社連動株式)」を発行して資金調達した。新たなファンドへの出資を募集して事業を買収するよりも、事業再生期間などを定めることなく機動的に再生投資ができる枠組みとして、ワールドと政投銀の間で合意したと5月に発表していた。

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