テクノオーシャン2023開幕 産官学”海のSDGs”で意見交換「理念を具現化」

20231005TON開会式

【神戸経済ニュース】1986年から隔年で開催している海洋分野の総合コンベンション「Techno-Ocean(テクノオーシャン)2023」が5日、神戸国際展示場で開幕した。開会式であいさつした主催者であるテクノオーシャン・ネットワークの満岡次郎会長(IHI会長)は、「シンポジウムでは『海のSDGs(国連の持続的な開発目標)』をテーマに、産官学の第一線でご活躍のみなさまが最新情報をご提供いただき、参加者と意見交換する。これは、まさに当会の理念を具現化したものだ」と述べ、今回の行事の充実した内容をアピールした。(写真は開会式で実施したテープカット)

 共催者として神戸市の久元喜造市長もあいさつし、「神戸に生きる人々は古くから、海と向き合い、海を畏れながら、海の恵みを受け取ってきた」と述べ、造船や海洋土木など海洋産業の集積を強調。SDGsに関心が集まる中で「液化水素運搬船の取り組みが神戸から始まったのも、その表れだろう」と述べ、テクノオーシャンの開催を改めて歓迎した。

 来賓としてあいさつした内閣府の宮沢康一・総合海洋政策推進事務局長は、第4期海洋基本計画の2つの柱が「総合的な海洋の安全保障」「持続可能な海洋の構築」であることを紹介。そのうえでテクノーオシャン2023のテーマ「海をいかす~Sustainable Utilization of Ocean~」が、海洋基本計画の柱の後者と「まさに考えを同じくするものであり、ここでの議論が我が国の海洋政策の推進に大いに役立つものと期待している」と語った。

 港湾開発・海洋土木からエネルギー、資源探査、船舶、通信、防災、気候変動、防衛など様々な分野の90社・団体が出展。最終日の7日には小学生向けイベント「新発見!海のSTEAM授業」や、水中ロボット競技会、海上保安庁の測量船「平洋」の一般公開など、幅広い層が参加できる行事も企画した。展示の観覧は無料。船の一般公開は7日午前10時から展示会場内で配布する整理券を受け取る必要がある。

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