神戸市、「都市型創造産業」の集積めざしイベント 東京と神戸で

 神戸市は12日、主に情報の制作や流通を手がける「都市型創造産業」の集積に向けた産業振興を始めると発表した。まずは施策を始めるに当たり、東京都と神戸市内でそれぞれ「キックオフ(試合開始)イベント」を開催。創造的な職業を持つクリエイターや経営者の参加を募り、相互連携や、事業創出に向けた人脈作りなどを促す。

 東京都では24日夜に渋谷区の商業ビルにある多目的室で、神戸市出身の編集者である佐渡島庸平氏と、不動産開発などを手がけるLusie代表で神戸在住の小泉寛明氏が対談する。神戸市内では2月26日に「現在の市場構造の理解」をテーマに、グロービス経営大学院の堀義人学長や、「indeed Japan」の高橋信太郎代表らが討論する予定だ。

 久元喜造市長は12日の定例記者会見で、大阪市が「都市型産業」と位置付ける8業種(表)について、神戸市内の集積度がすべて国内平均を下回り、大阪市と福岡市にも遅れを取っていると説明。「神戸の産業の弱み」「神戸市の域外に3141億円の需要が流出している」などと強調した。現時点では数値目標などを設けずに取り組む。

20180113都市型産業8業種

 久元氏は、アジアで加速している都市間競争について「いかに優れた人材を集めるのかにしのぎを削っている」と指摘。なかでも「都市型創造産業は大きな内実をなす」という。こうした分野の人材が神戸に集まれば「都市の活力を生む、新たなビジネスチャンスの拡大を生む、街のにぎわいも生む、神戸の雰囲気をより未来志向で明るいものにしていくことにもつながると思います」との見方を示した。

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