日本イーライリリー、西神工場拡張で本格着工 50億円で製造棟建設

20231002リリー西神工場

【神戸経済ニュース】米医薬品大手イーライ・リリーの日本法人である日本イーライリリー(神戸市中央区)は、医薬品を製造する西神工場(神戸市西区)の拡張工事に本格着工した。約50億円を投じて新たに建設する製造棟の地鎮祭を、9月27日に開催したと発表した。同工場は国内で流通する日本イーライリリーの医薬品の95%を製造。同社の国内唯一の工場だ。

 地鎮祭には日本イーライリリーのシモーネ・トムセン社長、工場長であるポール・ホロハン製造本部長に加え、神戸市の今西正男副市長、設計・施工を担当する前田建設工業(1824)の代表者ら、約30人の関係者が参列。神式の行事で、工事の無事と安全を祈願した。

 日本イーライリリーは西神工場で、2025年までに約70億円の設備投資を計画していると4月に発表していた。新たな研究室の設置や、製造ラインの自動化など進める。すでに約20億円の投資を実行した。今後国内で承認される医薬品も同工場で製造する予定。同社が厚労省に製造販売承認を申請した認知症治療薬なども、承認を受ければ同工場で製造される見通しだ。

 西神工場は1981年に開設。既存施設の延べ床面積は9300平方メートル。9月現在の社員数は320人だ。新たに建設する製造棟は、鉄骨造で地上2階建て。延べ床面積は2600平方メートルを予定する。24年12月に完成し、25年1月に稼働する計画だ。(図は新棟の完成予想図=日本イーライリリー提供)

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