三菱重「高砂水素パーク」が本格稼働 水電解装置で水素製造を開始

20230922高砂水素パーク

【神戸経済ニュース】三菱重工業(7011)は、水素ガスタービン発電を中心とした実証施設「高砂水素パーク」(高砂市、写真=資料)を、このほど本格稼働したと発表した。施設内に設置した水電解装置で、水素の製造を始めた。今後は次世代の水素製造技術を順次拡大することで燃料に使う水素を自ら製造し、燃料になる水素や、水素と天然ガスの混合ガスを作り出すことができ、実証実験を重ねることで水素ガスタービンの早期商用化をめざす。

 高砂水素パークは水素の製造、貯蔵、利用の3つの機能を一貫して実験できる設備として構想。今回、ノルウェーのハイドロジェンプロ社が製造したアルカリ水電解装置を導入し、水素の製造を開始。実証施設に3つの機能がそろった。導入したアルカリ水電解装置は、標準状態(1気圧、摂氏0度)で1時間に1100立方メートルの水素を製造と、世界最大級の水素製造能力を持つのが特徴だ。

 水素を高圧で保存できるボンベを並べて作った「貯蔵」エリアでは標準状態で3万9000立方メートルの水素を貯蔵できる能力がある。実機を使った水素燃焼の検証は「実証」エリアにある複合サイクル発電所で実施。年内には実際の発電所と同じく電力網に接続した状態で、大型のJAC形ガスタービン(45万キロワット級)で水素ガス30%の混合ガス燃料にして発電する。

 2024年には中小型のH-25形ガスタービン(4万キロワット級)を使って、水素ガス100%の燃料で発電する実証実験も計画している。このほか水素製造技術では、三菱重が独自に開発を進める「固体酸化物電解セル(SOEC)」「アニオン交換幕(AEM)水電解」、メタンを水素と固体炭素に熱分解することでCO2を排出せずに水素を取り出す「ターコイズ水素製造技術」なども高砂水素パークで順次検証・実証する予定としている。

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