8月の神戸港、輸出入総額が4カ月連続で前年比減 規制外の半導体装置が輸出増

20230921貿易統計

【神戸経済ニュース】神戸税関が20日に発表した8月の貿易統計(速報)によると、神戸港を通じた輸出入総額は前年同月比4.0%減の1兆0062億円だった。4カ月連続で前年同月を下回った。円安が輸出額、輸入額とも押し上げたが、石炭価格やが前年同月に比べて下落して「鉱物性燃料」の輸入額が半分以下に減少したことなどが影響した。輸出額は前年同月を上回った。対中国、対米の輸出入総額は前年同月を下回った。

 輸出額は前年比0.7%増の6067億円で、8月としては過去最高を更新した。米国向けが大きく伸びた「建設用・鉱山用機械」は30.1%増の474億円と、8月の輸出額としては過去最高を記録した。ウエハー洗浄装置など「半導体等製造装置」は規制対象外の機種が中国向けに大幅に伸び、輸出額は52.2%増の223億円と8月として最高になった。この結果、中国向けの輸出額6.2%増の1474億円と、8月として過去最高になった。

 輸入額は10.3%減の3995億円だった。国際商品相場の下落を受けて石炭を中心とした「鉱物性燃料」は、前年同月比56.5%減の134億円と、大幅な減少だった。ただ石炭の輸入数量は増加した。一方で「無機化合物」は29.6%減の221億円。数量も22.4%減だった。地域別では中国からの輸入が18.0%減の1050億円と減少した。

 8月の平均為替レートは1ドル=142円23銭と、前年同月に比べて7円15銭の円安・ドル高だった。日本の輸出入総額に占める神戸港のシェアは、前月比横ばいの5.9%だった。

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