神戸市とヤクルトなど8社、乳酸菌飲料の容器回収・再資源化で連携協定

【神戸経済ニュース】神戸市とヤクルト本社(2267)、日清食品ホールディングス(2897)など民間企業8社は、乳酸菌飲料の容器を回収・再資源化をめざすプロジェクトを立ち上げることで連携協定を結んだ。9月1日から神戸市内に10カ所ある資源回収拠点「資源回収ステーション」のうち、ふたば資源回収ステーション(神戸市長田区)とあづま資源回収ステーション(神戸市中央区)で乳酸菌飲料容器の専用回収ボックスを設置した。ポリスチレン製の乳酸菌飲料容器だけを分別回収・再資源化に取り組むのは国内で初めて。

 ペットボトルなど他の素材で作られる容器と見分けやすく、まとまった数量の回収が期待できることから、乳酸菌飲料の容器を分別するメリットが発生すると見込む。現在は乳酸菌飲料の空き容器をリサイクルして、植木鉢など他の製品を作る素材として採用されるケースが多い。今回集めた容器は、再び乳酸菌飲料の容器として再生する「水平リサイクル」を安定的にできるようにする技術の開発などに活用する。ひとまず1年間の分別回収を予定しており、その後どうするかは回収状況などをみて考える。 

 神戸市との連携協定に参加したのは、プラスチックの再資源化で海洋プラスチックごみ問題の解決をめざすクリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)の会員企業503社のうちの8社。ヤクルトと日清食HDのほか、リサイクルコンサルのdigglue(ディグル、東京都新宿区)、仏ヴェオリア傘下のヴェオリア・ジェネッツ、インクのDIC(4631)、ポリスチレンの再資源化をめざすPSジャパン(東京都文京区)、大塚包装工業(徳島県鳴門市)、アミタホールディングス(2195)だ。

 CLOMAは企業による団体だが、神戸市もオブザーバーとして参加している。今回の連携協定には、容器の回収、運搬、輸送、再資源化のサイクルを確立することで連携することを盛り込んだほか、住民参加型のイベントなど街の活性化や住民サービスの向上に関することでも協力する内容とした。2年目以降も開催するようなら、「神戸プラスチックネクスト〜みんなでつなげよう。つめかえパックリサイクル〜」などと連携した取り組みにもつながる可能性がある。

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