日銀神戸支店、兵庫景気「緩やかな拡大に転じつつある」に据え置き

 日銀神戸支店が11日発表した兵庫県の金融経済概況では景気の基調判断を据え置き、3カ月連続で「緩やかな拡大に転じつつある」とした。需要面では輸出が増加基調にあり、設備投資は高水準で推移している。生産も増加基調。このため拡大局面に入りつつあるとの判断を維持した。

 需要動向について分野別に見ると、2017年11月の家電販売額は前年同月比7.8%増と高水準。既存店ベースの百貨店販売額は前年同月を上回った。個人消費は底堅く推移しているうえ、雇用者所得も緩やかに増加している。倒産件数は前年を上回ったが、負債総額は前年比で減少した。

 金融面では、17年11月の貸出約定平均金利が1.232%と前年同月比0.004%低下。「緩やかに低下している」とみており、引き続き緩和的な環境であるとの認識を改めて示した。貸出残高は前年同月を上回った。

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