【神戸経済ニュース】スポーツ用品大手のアシックス（7936）は15日、富永満之常務執行役員（61、写真右）が2024年１月１日付で社長ＣＯＯ（最高執行責任者）に就く人事を発表した。ＣＥＯ（最高経営責任者）とＣＯＯを兼務している広田康人社長（66、写真左）は、同日付で代表権を持つ会長ＣＥＯ（最高経営責任者）になる。尾山基会長（72）は取締役相談役に就く。15日に開いた指名報酬委員会と取締役会で決めた。


　広田氏と富永氏は神戸市中央区のアシックス本社で15日夕方に記者会見した。広田氏は「2018年に社長に就任して以降、収益性の向上に努め、『中計2023』の定量・定性目標をすべて達成できる見通しになった」「中期経営計画が終了するのを機にリーダーシップの体制を変え、新たな成長にチャレンジする」と社長交代の理由を説明した。

　富永氏は「社長ＣＯＯとしてアシックスのさらなるグローバル化とデジタル化を進めたい」と語った。アシックスの海外売上高は約８割になったが「先進国でも成長の余地はあり、新興国でもこれからだと思っている。売上高だけでなくオペレーションのグローバル化も進めたい」と語る。デジタル化については、あらゆるチャネルを通じて「より多くのお客さまとの接点を作りたい」と意気込んだ。

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