神戸製鋼、工場向け水素ガス供給の実証事業を開始 高砂製作所で

【神戸経済ニュース】神戸製鋼所(5406)は14日、同社の高砂製作所(高砂市)に設置した工場向けに水素ガスを供給するシステムの実証施設「ハイブリッド型水素ガス供給システム」の稼働を開始したと発表した。同システムの稼働を予定通り3月から開始したうえで、6月から試験用ボイラーで天然ガスに水素を5〜20%混合した燃料での燃焼試験も始めたという。工業炉での水素利用の課題解決に向けて課題をあぶり出す。

 同時に「熱エネルギー消費が主体の工場の脱炭素化に向けた燃焼式工業炉での水素利活用の実証」が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発/(ロ)地域モデル構築技術開発」の2023年度第1回公募に6月に採用されたとも発表した。

 加えてNEDOの同公募で、川崎重工業(7012)とともに応募した「水素CGSの地域モデルにおける水素燃料供給システムの効率化・高度化に向けた技術開発」が採用されたことも発表。神戸製鋼が開発した液化水素を気化する設備「気化器」の性能などを、神戸市中央区のポートアイランドにある水素熱電併給(CGS)の実証施設で測定し、課題を抽出・検証する。実証期間は24年度まで。

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