武市みなと銀社長「景気改善続くが慎重な動きも」 国際フロンティア産業メッセ

 20230909武市みなと銀社長

【神戸経済ニュース】りそなホールディングス(8308)傘下であるみなと銀行の武市寿一社長(写真)は、8日まで神戸国際展示場(神戸市中央区)で開催した産業総合展示会「国際フロンティア産業メッセ」と同時に同社主催「みなと元気メッセ」を開催することで記者団の取材に応じた。兵庫県内の景気については、新型コロナウイルス感染症の法的な位置付けが季節性インフルエンザと同じ5類になって以降「大幅な改善が続いている」との認識を示した。ただ原材料高騰や消費者物価の高止まり、中国の景気減速懸念などもあって、足元では「みんなが慎重な動きになっているという面もある」との見方も述べた。

 みなと元気メッセの今回の出展者は41社で、合計で49区画の展示スペースを使用した。コロナ前の19年は出展者数が45社と今回のほうが少ないが、使用した区画数では上回った。武市社長は、出展者数について「おおむねコロナ前の水準に戻った」との見方を示した。製造業の比率は約4割と、3割程度だった昨年から上昇した。「全体的にSDGs(国連の持続的な開発目標)やDX(デジタルトランスフォーメーション)の切り口の展示が増えてきた」との印象を話した。

 国際フロンティア産業メッセ全体としては、武市社長はロボットや自動化の仕組みに着目したという。「兵庫県の新しい産業になりうるものが、どういうものか」という観点に加え、取引先の経営上で「課題はさまざまにたくさんあるが、このうち、かなり大きなものが人手不足なので、それを解決することへの期待が大きい」。景気の先行き不透明感で、経営者は慎重な動きになりがちだが、みなと元気メッセなど展示会を通じて「新たなものに触れたのを1つのきっかけにして、県内の企業が積極的にいろんなことに取り組む機会を提供できれば」と話していた。

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