吉村大阪知事「両府県の連携が本格化」 脱炭素も連携項目に・兵庫大阪連携会議

20230909兵阪連携会議

【神戸経済ニュース】大阪府の吉村洋文知事は大阪府吹田市の国立民族学博物館で8日に開いた「第3回兵庫・大阪連携会議」(1枚目の写真)での冒頭であいさつし、「今年度から具体的に新たな事業が立ち上がるなど、両府県の連携が本格化している」とこれまでの成果を評価した。加えて「産業振興、観光振興に加えてカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出実質ゼロ)も連携項目に加えた」と説明。そのうえで国際博覧会である「大阪・関西万博が開かれる2025年をターゲットに、兵庫・大阪が一体となった事業で関西全域を活性化していきたい」と話した。

 会議では連携して実施する2023年度の事業に加え、今後の連携の方針も確認した。23年度を「連携の本格化」と位置付けたうえで、24年度は「万博プレ・イヤー(前年)として、連携拡充の深化」、25年は「万博の成功、万博を契機に連携を加速」と打ち出した。一方で、昨年開催した前回会議で取り上げた「国際金融都市」については今回、特に議論はなかった。

20230909兵庫大阪連携会議

 会議終了後の記者会見で兵庫県の斎藤元彦知事は、兵庫・大阪連携会議について「兵庫県と大阪府という関西の中では人口も経済規模も大きい府県が連携することで、まずは万博に向けて、そしてその後も関西全体が成長できるのが大事だ、ということでスタートさせた」と振り返った。そのうえで「だいぶ事業が積み上がってきたが、さらにそれぞれの事業で連携して力強く進めることが、関西全体の成長にも必ずつながる」と語った。斎藤氏の発言に続いて吉村知事も「会議は具体的な成果を出している」と強調した。

20230909太陽の顔

 会議を始める前には会場になった博物館が立地する万博記念公園で吉村氏が斎藤氏を出迎え、8月11日にオープンした「EXPO'70パビリオン別館」をそろって視察した(2枚目の写真)。1970年の万博開催当時に「太陽の塔」に設置されていたが、改修工事の際に取り外した「黄金の顔」のほか、当時の大阪万博会場を300分の1の大きさで再現したペーパークラフトなどを展示。記念撮影も交え、職員の案内を聞きながら展示物を観覧した。


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