神戸市とウクライナ・リビウ市、連携協力で合意文書 両市長が神戸で署名交換

20230908署名式

【神戸経済ニュース】神戸市の久元喜造市長とウクライナ西部リビウ市のアンドリー・サドビー市長は7日、神戸市内で両市の連携・協力に関する合意文書「意思確認書」に署名を交換した。情報技術(IT)や医療・健康、食品加工、航空宇宙工学など多様な科学技術の分野で、民間企業や研究機関などが交流し、互恵関係の確立をめざす。

 神戸市は、2022年2月にロシアがウクライナに軍事侵攻する前から、「東欧のシリコンバレー」と呼ばれたウクライナに着目。リビウ市との間で経済交流の可能性を模索していた。今年5月にはサドビー市長と久元市長がテレビ会議システムを通じて初会談し、久元氏がウクライナ企業に国際フロンティア産業メッセへの出展を呼びかけた経緯があった。

 今回、国際フロンティア産業メッセにウクライナ企業12社が出展したのに合わせて、サドビー市長が来日。神戸市と積極的に経済交流を進める方針を改めて確認した形だ。両市長が並んだ調印式で署名を交換(写真)。文書は英語、ウクライナ語、日本語の3言語で作成。両市長は合計6通に署名した。

 署名後に報道機関の取材に応じた久元氏は、今回の国際フロンティア産業メッセに「出展していただいた企業は先進的で、日本で見かけないサービスなどもあったと思う。今後は民間対民間が中心になると思うが、日本企業の意見も聞きながら行政として交流を支援したい」と述べた。神戸市も関わって「ビジネスマッチングの機会を作ることもありうるのではないか」と話していた。

 サドビー市長は「リビウ市内だけでも4万人のIT人材がおり、世界各地にビジネスを展開している。神戸市にとっても有意義な機会を提供できると思う」と連携の効果に期待した。「ウクライナでは日本に関する知識は普及していないが、学ぶことが多い日本への関心が今後は高まると思う」と述べ、両国の企業が連携することによる相乗効果にも重ねて期待感を示した。

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