ウクライナ・リビウ市長、久元神戸市長に専門人材の研修受け入れ要請 医療など

20230907リビウ市長

【神戸経済ニュース】来日したウクライナ西部リビウ市のアンドリー・サドビー市長(写真)は6日午後、神戸市の久元喜造市長と神戸市役所で会談し、「当市の専門人材について短期の研修で受け入れていただきたい」と要請した。リビウ市で求められている医療関連の専門人材に加え、都市計画やインフラ整備といった戦災復興に関わる人材などを育成する必要もあるという。サドビー市長は「ウクライナの復興復旧の過程の中で、(正確や勤勉といった)日本人の価値観も反映させたい」と語った。

 久元市長は「神戸には医療産業都市を中心に、医療や医療器具、検査、リハビリテーションに関する病院も研究機関も立地しており、専門人材もいる」と説明。研修の受け入れについては「分野などを具体的に話を聞きながら検討する」と前向きに応じた。ウクライナは日本の国際協力機構(JICA)を通じて日本に研修生を派遣するとみられる。神戸市は水道分野などで同機構の求めに応じ、各国の研修生を受け入れた実績がある。

 リビウで喫緊の課題になっている病院建設については、久元氏が「日本政府の支援が受けられるよう、神戸市としても外務省などの政府機関に要請していきたい」と話した。神戸市で三宮の新たなバスターミナルビルの設計を手掛ける建築家の坂茂氏が、リビウで新たな病院の設計も進めている。サドビー市長は「2024年内を見込む新病院の起工式に、久元市長をお招きできれば」と話した。

 サドビー市長は7・8日に神戸市で開催する産業総合展示会「国際フロンティア産業メッセ2023」に、神戸市の呼び掛けでウクライナ企業12社が出展するのに合わせて来日。5日まで3日間は東京に滞在し、日本の政府機関などと意見交換したり、坂茂氏とともに新病院への支援を求める記者会見を開いたりした。7日は国際フロンティア産業メッセ2023で講演するほか、神戸医療産業都市の視察などを予定する。

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