神戸港の遊覧船上で対テロ訓練 乗務員ら、刃物持ち暴れる「犯人」制圧

20230906船上訓練

【神戸経済ニュース】神戸港では5日、不特定多数の人が集まる場所をねらったテロ対策の一環として、遊覧船「boh boh KOBE(ボーボー神戸)」の船上で訓練を実施した。主に遊覧船の乗務員向けに、警察官がさすまたや、いすを使って犯人を制圧する方法について講習。海上保安官が三角形の布を使って止血する方法など、救急対応について講習を担当した。実際にテロが起きたときの対応などを確認した。

 加えて「実践編」として、刃物を持って暴れる犯人を想定。大声を出して暴れる犯人役の警察官を、いすやさすまたを使って実際に押さえ込む一方で、乗客を避難誘導する訓練も実施した(写真=早駒運輸提供)。警察、海保の担当者らのほか、中突堤旅客ターミナル(かもめりあ)から神戸港発着の遊覧船を早駒運輸(神戸市中央区)と神戸ベイクルーズ(同)の乗務員らおよそ20人が参加した。

 神戸市では2024年に世界パラ陸上を開催。25年には大阪市で国際博覧会を開催するなど、国際的な行事が相次ぐ。さらに新港町など湾岸地区の再開発で、1万人規模のアリーナも25年に完成予定だ。不特定多数の人が集まる場所として神戸港・遊覧船を標的としたテロのおそれもあるとして訓練を実施した。遊覧船を運行する各社は今後も関係機関など緊密に連携して、テロの発生を防ぎたい考えだ。

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