川崎神商会頭、処理水放出で中国反発「きわめて遺憾」「純粋に科学的な問題」

2023/09/04
14:57

【神戸経済ニュース】神戸商工会議所の川崎博也会頭（神戸製鋼所特任顧問、写真）は４日の定例記者会見で、東京電力福島第１原子力発電所の処理水放出に対して中国が反発していることについて、「きわめて遺憾」との認識を示した。川崎会頭は処理水を海に放出することを決めた背景は、「純粋に科学的な問題だ」と指摘。中国が政治問題化して反日感情が深刻化した沖縄県の尖閣諸島などとは「絶対的に違う」と、今回の中国の対応を批判した。

　神戸市や兵庫県の経済への影響については、瀬戸内海で産出する「カキの（香港への）輸出は止まっている」と述べ、すでに出始めていることを強調。中国から日本への観光旅行が減ることで、兵庫県内の消費が減少することへの懸念も示した。これら以外にも「必ず影響はあるだろう」との認識を示したうえで、「それを前提に２国間で話をするべきだと思う」と語り、政府にも状況の打開を求めた。

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