シスメックス、がん治療薬のコンパニオン診断など2件が保険適用

【神戸経済ニュース】シスメックス(6869)は、2018年に国内で初めて製造販売(薬事)承認を得た「がんゲノム医療」の検査システム「OncoGuide NCC オンコパネルシステム」が、がん治療薬が有効に効くか事前に調べる「コンパニオン診断」として使用することについて保険適用を受けたと発表した。大塚ホールディングス(4578)傘下の大鵬薬品工業が開発した進行胆道がんの治療薬「フチバチニブ」が適応するか調べるコンパニオン診断としても保険適用を受ける。

 OncoGuide NCC オンコパネルシステムは2018年に日本初のがんゲノム医療の検査システムとして国内で製造販売承認を取得した。これに加え2月28日付でフチバチニブのコンパニオン診断薬として、用途を拡大する一部変更承認を取得していた。フチバチニブは大鵬薬品が6月26日に国内の製造販売承認を取得、8月30日に保険適用が決まった。

 加えてシスメックスは、失明につながる可能性もある進行性の目の希少疾患「遺伝性網膜ジストロフィー」の症状を引き起こす遺伝子の情報を取得する検査システム「PrismGuide IRDパネルシステム」が保険適用を受けたことも発表した。遺伝性網膜ジストロフィー向けの遺伝子検査システムとして国内で初めて、5月31日付で製造販売承認を取得していた。保険適用は8月30日付。

 これまで根本的な治療がないとされてきた遺伝性網膜ジストロフィーに対して、原因の1つとされる「RPE65遺伝子」の変異を対象にした遺伝子治療薬として、スイス製薬大手のノバルティスが開発した「ルクスターナ」が国内で製造販売承認を取得。8月30日に発売した。ルクスターナでの治療が有効か、シスメックスのPrismGuide IRDパネルシステムで保険適用で診断できるようになる。

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