神戸市と明石市が初の連携協定 「生物多様性」で両市長が共同記者会見

20230901両市長
互いの著書を交換して記念撮影

【神戸経済ニュース】神戸市の久元喜造市長(写真右)と明石市の丸谷聡子市長(同左)は1日に神戸市役所で記者会見し、生物多様性を保全・育成するための連携協力協定を同日付で結んだと発表した。里山や河川の保全活用や外来種対策などで、河川や流域を共有する両市が連携して取り組むのが効果的と判断した。これまで両市で取り組んできた外来種対策「明石・神戸アカミミガメ対策協議会」の活動も継続する。神戸市と明石市が連携協定を結ぶのは、すべての分野を通じて初めて。

 久元市長によると、5月の市長選で初当選した丸谷市長が8月18日に、就任のあいさつに神戸市役所を訪れたのが今回の協議を始めたきっかけ。さまざまな行政課題について話すうち、生物多様性の話題になると意見が一致したという。丸谷市長は「久元市長は自然に造詣が深く、子供たちが自然の中で五感を使って体験することが生きる力を育むという話も、私がずっとやってきたことを言い当ているように言っていただいて驚いた」と話した。

 生物多様性を巡る市民活動について久元氏は、「NPO(非営利法人)や地域団体、大学などと話して分かるのは、いろんな知識や経験を共有したいと、ネットワーク作りが求められている」ことだと指摘。このため「明石市と神戸市はとなり同士とあって、川も海もつながっていることを考えると、民間を含めたネットワークがこれから広がっていことが期待できる」と今回の協定をきっかけにした活動の広がりを展望した。

20230901記者会見
記者会見

 丸谷氏は「丸谷市政としては近隣市町と仲良くしていきたい」として、神戸市にあいさつに訪れたという。神戸市との間では「たとえば道路だとか、また(阪神水道企業団から上水道の)水を引くので神戸市にもお世話になり、さまざまな行政課題の中で、いろいろご協力いただかなければならないこともある」と説明。明石市の市長交代がきっかけになった今回の協定は、両市の多様な連携につながる可能性もあるようだ。

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