斎藤兵庫知事、空飛ぶクルマ「大阪湾・瀬戸内・但馬の3地域主軸に社会実装」
- 2023/09/01
- 05:51
【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事(写真左上)は8月31日に開いた「次世代空モビリティひょうご会議」の初回会合で空飛ぶクルマについて、大阪湾・阪神間エリア、瀬戸内・播磨エリア、但馬エリアの「3つの地区を主軸にして、社会実装をめざしていきたい」と強調した。2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)で尼崎市と会場の大阪市を結ぶ航路を通じて認知度を高めた後、観光やビジネス、公共サービスと幅広く空飛ぶクルマが利用される近未来を描く。
大阪湾・阪神間エリアでは兵庫県が尼崎市の埋立地(フェニックス用地)に整備して、9月末にも完成する空飛ぶクルマの発着場(ポート)を拠点として、大阪府・大阪市とも連携しながら観光や関連産業の拠点を形成する。瀬戸内・播磨エリアでは淡路島と姫路を、小豆島や瀬戸内の島々とつなぐ長距離回遊ルートの形成をめざす。空飛ぶクルマの活用について「先日の香川県の池田(豊人)知事との連携会議でも合意した」という。
但馬エリアでは、遊覧飛行を目的とした個人所有の小型機が離着陸している但馬空港を拠点に、実証実験を展開したい考えという。多自然地域の観光に加え、患者の緊急輸送など新たな公共サービスの手段としても空飛ぶクルマへと期待がかかる。
会合では慶応大学大学院SDM研究所の中野冠顧問が「空飛ぶクルマの現状」について講演。産業振興の面では、需要や用途から空飛ぶクルマが新たに生み出す価値を意識して、兵庫県の企業がどう位置づけられるのかを明確にすることが重要だと提言した。会合には斎藤知事ら兵庫県の幹部に加え、有識者や実証実験をめざす事業者、経産省や国交省の関係部局、関係自治体である尼崎市と神戸市などが参加し、意見交換した。
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