日本製麻が急伸 ゴーゴーカレーの保有比率が上昇、短期資金が流入か
- 2023/08/25
- 19:21

終値 944円 +119円高(+14.42%)
【神戸経済ニュース】25日の東京株式市場では麻袋大手の日本製麻(3306)が急伸。一時は前日比139円高の964円まで上昇した。「金沢カレー」店を展開するゴーゴーカレーグループ(金沢市)が24日に北陸財務局に提出した変更報告書で、同社による日本製麻(3306)の保有比率が17日時点で16.84%だった。従来の15.47%から1.37%上昇。ゴーゴーカレーは7月3日から8月17日にかけて、市場内外で14回に分けて日本製麻株を買い増していたという。ゴーゴーカレーがさらに買い増すとの思惑などで短期とみられる資金流入を誘った。
ゴーゴーカレーは、21日の取締役会で社長を解職された日本製麻の宮森宏和取締役が創業。宮森氏は現在もゴーゴーカレーの会長を務める。ゴーゴーカレーは昨年来、日本製麻株を買い増して10%超を保有する大株主になり、宮森氏を社長に選ぶための臨時株主総会を開くよう日本製麻に請求。これを受けて開いた今年4月の臨時株主総会で宮森氏が社長に就任した経緯があった。社長を解職されたが取締役として残ったこともあり、改めて保有比率を高めて発言力を強化するのでは、といった思惑が浮上しやすいとの指摘があった。
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