斎藤兵庫知事「兵庫県も同じ水産県」 福島の水産物、県行事などで販売へ
- 2023/08/24
- 04:41
【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事（写真＝兵庫県が配信した動画より）は23日の定例記者会見で、福島県産水産物の「応援フェア」を開催する方針を発表した。県庁内の飲食店で福島県産の水産物を使ったメニューの提供や加工品を販売。県の行事でも福島県産の水産物を販売する機会を作りたい考えだ。斎藤知事は「兵庫県にできることは限られる」としながらも「兵庫県も水産物を出荷しており、福島県と同じ水産県だと思っている」「できることを、やっていきたい」と話した。
政府は東京電力福島第１原子力発電所の処理水について、海洋放出を24日にも始めると決めた。政府は国際原子力機関（ＩＡＥＡ）の調査も受けて科学的に安全性を判断したが、香港政府が福島県など10都県の水産物の輸入禁止を表明。風評被害への懸念が高まっている。
斎藤氏は「県民のみなさんや我々（県職員）が福島県産品を食べたり、買ったりすることによって、少しでも風評被害を払拭するように、応援をしていくことが大事だと判断した」と語った。斎藤氏は総務省に勤めていたころ、福島県飯館村の現地対策室で３カ月ほど勤務した経験があるという。
具体的には県庁２号館１階のカフェ、３号館１階の食堂で、９月中にも福島県産の水産物を使ったメニューを提供したい意向。水産品の販売は、10月14・15日に県立明石公園（明石市）で開催する兵庫県民農林漁業祭に、福島県産の水産物を販売する模擬店を出店する。さらに県庁１号館の芝生広場で、福島県産水産物の販売会（マルシェ）を開催したい意向も表した。
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