MORESCO、米国で仕入れ先の事業買収 コスト削減・安定供給などめざす

【神戸経済ニュース】特殊潤滑油など化学品を製造販売するMORESCO(5018)は22日、米国の同業で、一部製品の原材料の仕入れ先でもあったクロス・テクノロジーズ・グループ(ミシガン州)の全事業を譲り受けると発表した。同日(米国時間21日)に事業譲渡契約を結んだ。MORESCOの米現地法人を通じて、クロス社の事業を880万ドル(約12億円)で取得する。10月20日に事業譲渡を実行する予定だ。

 MORESCOの現法はクロス社から、金属が型枠から外れやすくするダイカスト離形剤などの原材料を購入している。仕入れ先を買収する形になり、中間マージンを抑えることで販売価格を抑え、米国での競争力向上をめざす。新たな生産拠点も確保したことになり、製品の安定供給を強化。より高性能な製品の製造・販売につなげたい考えだ。取得する事業の2022年12月期業績は売上高が783万ドル(約11億円)、経常利益が23万ドル(約3300万円)。

 取得する事業はMORESCOの米現地法人が、新会社を設立して承継させる予定だ。事業の取得に伴うのれん計上額や、24年2月期の連結業績への影響は現在精査中としている。ただ今期は12月期決算会社の10月20日以降の業績が連結対象になることから、それほど大きな収益寄与はない見通しだ。

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