ケミプロ化成の4〜6月期、最終赤字2100万円 化学品の全製品分野で減収

20230811ケミプロ化成

【神戸経済ニュース】化学品を製造するケミプロ化成(4960)が10日に発表した2023年4〜6月期の単独決算は、最終損益が2100万円の赤字(前年同期は9900万円の黒字)だった。主力製品である紫外線吸収剤の販売が45%減少するなど、化学品事業は全製品分野で減収になった。ホーム産業事業でもアリ対策の薬剤を中心とした木材保存薬剤が苦戦。営業黒字は確保したが、営業外費用の支払い利息や生産休止費用などがまかなえなかった。

 売上高は34%減の17億円、営業利益は88%減の2500万円。前期に続き原材料高と円安、エネルギー高が続き収益環境は厳しかった。さらに多くの販売先の間で、販売先にとって原材料にあたるケミプロ化成製品に再び在庫調整が必要になったとみている。新型コロナウイルスの影響で物流が混乱していた間に、同社製品を多めに確保する動きがあった反動減も一因とみて、想定外の大幅減収の背景について情報収集を進めているという。

 24年3月期の業績予想は、ひとまず従来予想を据え置いた。税引き利益は前期比69%減の1億2000万円を見込む。

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