六甲バタの1〜6月期、最終赤字1億4700万円 原料高と円安が響く

20230810六甲バタ

【神戸経済ニュース】チーズ大手の六甲バター(2266)が10日に発表した2023年1〜6月期の単独決算は、最終損益が1億4700万円の赤字(前年同期は3億900万円の黒字)だった。原料チーズの国際価格が上昇したのに加えて、円安で仕入れコストが上昇。減価率が悪化したのが響いた。販売増と値上げによる増収効果で採算は改善に向かっており、同社は7月31日に1〜6月期の赤字幅が想定より縮小したと発表していた。

 売上高は前年同期比9%増の219億円、営業損益は1億9800万円の赤字(前年同期は3億7800万円の黒字)になった。家庭用チーズは4月に値上げ、業務用は順次値上げを要請しており増収を確保。家庭用は値上げによる販売数量の減少が、想定より小さかった。ただ売上原価率は87.0%と、前年同期の82.6%から上昇した。原料チーズの価格上昇と円安で1〜6月期の売上原価を25億円押し上げた。

 23年12月期の業績予想は、7月31日に上方修正した見通しを据え置いた。訪日外国人観光客数の回復もあって、外食向けに業務用チーズの販売が増加。収益の伸びをけん引する見通し。税引き利益は前期比68%増の3億7000万円を見込む。

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