シスメックスの4〜6月期、純利益7%増 中国の検査数がコロナ前を回復

20230809シスメックス

【神戸経済ニュース】医療用検査機器のシスメックス(6869)が8日発表した2023年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比7%増の86億円だった。カナダや中南米で血液検査機器の販売が伸びた米州に加え、新型コロウイルスの感染拡大前と同じ水準まで血液検査数が回復して試薬の需要が増えた中国などが寄与した。23年1〜3月期からロシアでの売上高がほぼゼロになり、欧州が大幅な減収になったのを補った。

 売上高は11%増の953億円、営業利益は20%増の132億円になった。アジア大洋州地域は、インドやインドネシアに加え韓国や台湾も好調で、円建ての販売額は14.7%増加した。国内は新型コロナ関連の検査受託が減少したのを、血液検査機器の新製品で補う形になり売上高は横ばいだった。同社全体でみて販管費は増加したが、原価改善によって粗利が増加。さらに円安が追い風になった。売上高、営業利益ともに30億円程度、円安によって押し上げられた。

 24年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比14%増の520億円を見込む。6月までの進捗率は17%になった。

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