アシックス、今期純利益26%増に上方修正 年55円配に増額・CPSなど好調
- 2023/08/09
- 01:13

【神戸経済ニュース】スポーツ用品大手のアシックス(7936)は8日、2023年12月期の連結純利益が前期比26%増の250億円になる見通しだと発表した。2期連続の最高益を見込んだ従来予想の200億円から上方修正し、一段と増益幅が拡大する。日本では訪日客による需要の回復で、オニツカタイガーが想定を上回って推移。海外では東南・南アジアや中華圏地域で、街履きのスニーカーなどの販売予想を引き上げた。外国為替市場で円相場が円安で推移しているのも追い風になる。
22円を予定していた中間配当金は25円に増額、期末配当は30円(従来予定は22円)に引き上げる。年間では前期比15円増配の55円配と、従来予定から11円増額する。
売上高は前期比13%増の5500億円、営業利益は35%増の340億円を見込む。従来予想の5100億円、370億円もすでに過去最高だったが、一段と上振れする。ランニング以外の競技用スポーツシューズなどが中心の事業分野(セグメント)である「コアパフォーマンススポーツ(CPS)」の売上高は1〜6月期に全地域で10%を超す伸び率だった。競技スタイル別で訴求するテニスなどの好調が12月にかけて続くとみる。
同時に発表した23年1〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比83%増の247億円になった。1〜6月期としては最高益。販管費は1143億円で前年同期から220億円増えた。ただ増収を受けて売上高に対する販管費の比率は39%と、前年同期の41%から低下した。売上高は29%増の2900億円、営業利益は75%増の336億円だった。
26年を最終年度とする中期経営計画を、11月28日に発表する予定もあわせて示した。
▽関連記事
- 関連記事
-
- 神戸鋼、今期純利益65%増に上方修正 17期ぶり最高益へ・配当は前期の2倍超 (2023/08/09)
- 広田アシックス社長、株価「まだまだいけるだろう」 成長への評価に強気姿勢 (2023/08/09)
- アシックス、今期純利益26%増に上方修正 年55円配に増額・CPSなど好調 (2023/08/09)
- 上組の4〜6月期、純利益8%減 スポット海上輸送が減少・プロジェクト貨物も (2023/08/08)
- 阪神燃が19%下落、東証全市場で値下がり率3位 思惑で買われた反動安とも (2023/08/08)
広告
chevron_left
広田アシックス社長、株価「まだまだいけるだろう」 成長への評価に強気姿勢 home
上組の4〜6月期、純利益8%減 スポット海上輸送が減少・プロジェクト貨物も
chevron_right