兵庫県と神戸市、神戸製鋼の環境アセス数値で「不適切なし」確認

 兵庫県と神戸市は26日、神戸市灘区で計画している石炭火力発電所の環境影響評価(アセス)をめぐり神戸製鋼所が提出したデータに、不適切な処理がなかったのを確認したと発表した。兵庫県と神戸市は神戸製鋼の発電所計画を受けて、同社が7月10日に提出したアセス準備書などに基づき、それぞれ環境影響評価審査会(アセス審)を設けて審議してきた。ただ神戸製鋼が10月8日にアルミ・銅部門などで製品の検査データを改ざんしていたと発表していたため、データの検証を進めていた。

 神戸市と兵庫県は11月1日に連名で、神戸製鋼に準備書やアセス審資料の元になったデータの提出を求めた。新たな資料の提出を受け、兵庫県と神戸市は分担してデータを精査。兵庫県が主に準備書の検証を担当し、神戸市は準備書に記載がないアセス審向け資料などの検証を担当した。神戸市は神戸製鋼への立ち入り検査も実施し、現存の発電所や製鉄所の排出ガスと排水が適切に計測されたのも確認した。

 データに不適切な処理がなかったことについて、兵庫県は28日、神戸市は18年1月中旬にそれぞれ開催するアセス審で報告。通常のアセスの手続きに復帰する見通しだ。その後、神戸市はアセスの答申を受けて市長意見を兵庫県に提出。兵庫県もアセス審の結果を受けて、知事意見を取りまとめる計画だ。

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