TOAの4〜6月期、最終赤字6300万円 前年同期に土地売却益で

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【神戸経済ニュース】音響放送機器のTOA(6809)が2日に発表した2023年4〜6月期の連結決算は、最終損益が6300万円の赤字(前年同期は2億6700万円の黒字)だった。販売数量の増加や、外国為替の円安などで営業赤字幅は縮小したが、前年同期に特別利益として計上した土地売却益5億2200万円がなくなったのが響いた。税金費用も小幅ながら増加した。

 売上高は11%増の104億円、営業損益は1億1400万円の赤字(前年同期は3億200万円の赤字)になった。新型コロナの影響が薄れて設備投資が活性化し、国内外の工場や商業施設、病院、教育機関など、国内の鉄道車両向け以外の分野で総じて前年同期を上回った。原材料の価格は高止まりが続いているが、海上コンテナ市況の軟化や、海上輸送網の正常化で航空便の利用が減ったことによる輸送費の減少なども収支の改善に寄与した。

 24年3月期の連結業績予想は据え置き。純利益は12%減の15億円を見込む。7月1日に2度目の製品価格の引き上げを実施。採算が改善する見通しだ。前回の値上げは22年4月1日だった。

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