6月の兵庫県有効求人倍率1.00倍に低下 13カ月ぶり求人が求職を上回る

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【神戸経済ニュース】厚生労働省の兵庫労働局が1日に発表した6月の兵庫県内の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.01ポイント低下の1.00倍だった。原燃料高が続く中、人件費も上昇基調とあって人手不足の中でも新規採用に慎重になる製造業の動きが広がったとみられる。ただ兵庫労働局は足元の雇用情勢についての判断を据え置き、「持ち直しの動きにやや弱さがみられる」との見方を5カ月連続で示した。

 有効求人数(季節調整値)は前月比0.2%減の8万2626件と2カ月連続で減少した。有効求職者数(同)は1.2%増の8万2705件と3カ月連続で増加し、求職者数が求人数を上回った。求職者数が求人数を上回るのは22年5月以来13カ月ぶり。一方で、雇用の先行指標とされる新規求人倍率(同)は1.84倍と、前月比で0.11ポイント上昇と、3カ月ぶりに上昇した。

 新規求人数を原数値でみると前年同月比5.3%減の2万9269人と、4カ月連続で前年同月を下回った。業種別で減少したのは、「生活関連サービス業・娯楽業」の30.0%減、「教育・学習支援業」の29.5%減などが目立った。「製造業」は10.9%減だった。半面、増加したのは「サービス業(他に分類されないもの)」が5.4%増、「運輸業・郵便業」が5.1%増など。有効求人数(原数値)は5.0%減の8万1106人と、5カ月連続で前年同月を下回った。

 厚生労働省が発表した同月分の全国の有効求人倍率(季節調整値)は1.30倍(季節調整値)と、前月に比べて0.01ポイント低下した。


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