トーカロの4〜6月期、純利益20%減 半導体・FPD分野の落ち込みで

20230731トーカロ

【神戸経済ニュース】表面処理加工のトーカロ(3433)が31日に発表した2023年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比20%減の15億円だった。半導体市況が調整局面にあるのを受けて、半導体・FDP(平面ディスプレー)の製造装置向け溶射加工で需要が減少。同分野が減収になったのが響いた。自動車生産の増加に伴う切削工具関係の受注が回復するなど、半導体以外の分野の伸びで補えなかった。

 売上高は1%減の117億円、営業利益は17%減の22億円になった。事業分野(セグメント)別の売上高は溶射加工(トーカロ単独)が2%減の87億円、国内子会社が5%増の6億2300万円、海外子会社が2%増の16億円、その他表面処理加工は7%増の7億4500万円になった。半導体製造装置向けは中国・台湾でも売上高が伸びなかった。ただ半導体以外の分野は総じて受注が堅調に推移した。

 24年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は21%減の58億円を見込む。4〜6月期の減収減益も、期初に想定した通りの動きだったとしている。

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