モロゾフ、2〜7月期純利益25%減に上方修正 バレンタイン好調・卵不足収束

20230728モロゾフ

【神戸経済ニュース】洋菓子大手のモロゾフ(2217)は28日、2023年2〜7月期の連結純利益が前年同期比25%減の4億7000万円になりそうだと発表した。従来予想の3億1000万円から上方修正し、減益幅が縮小する。期首のバレンタイン商戦が好調で、全体に占める比率が高まり、原価率が低下した。卵の仕入れ価格は高止まりしているが、数量面での供給制約は6月中にほぼ収束したことで、足元でカスタードプリンの販売が想定を上回ったのも寄与した。

 売上高は7%増の155億円、営業利益は10%減の7億1000万円を見込む。従来予想は147億円、4億4000万円だった。バレンタイン商品の材料は仕入れる段階では、現在ほど原材料費の価格上昇が顕著でなかったことから、バレンタイン商品の販売増が原価の低下につながった。生菓子は、卵不足対策で卵を使わないゼリー類などを店頭で押し出した。結果としてゼリー類とカスタードプリンの双方が伸びた。

 24年1月期通期の業績予想は、売上高が前期比4%増の336億円になる見通し。2〜7月期の上方修正を受けて、従来予想の325億円から上方修正。増収幅が拡大する。ただ8月以降に原材料高の影響が本格化するとみており、営業利益と純利益の通期予想は据え置いた。

 同時にモロゾフは、28日付で社長を委員長とするサステナビリティ委員会を設置すると発表した。サステナビリティ(持続可能性)の基本方針を作成や、環境リスク対応などを担当。同委員会での決定事項は必要に応じて取締役会に報告する。

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