子供は往復100円、大人は実質無料に 山陽電「明石〜姫路・開通100年」で

20230726山陽電ロゴ

【神戸経済ニュース】山陽電気鉄道(9052)は25日、現在の主力路線の一部である明石〜姫路間が、8月19日で開業から100年を迎えるのを記念したキャンペーンを開催すると発表した。目玉になるのは、8月19・20日に全線で販売する子供100円、大人は山陽百貨店(姫路市)の買い物券が付いた運賃が実質無料の往復乗車券だ。このほか過去に使われていた「硬券」のレプリカ付き記念乗車券の販売や、ヘッドマークなどでの電車への装飾も予定する。(図はキャンペーンのロゴ=山陽電提供)

 8月19・20日に販売する「こども100円きっぷ」は6歳以上12歳未満に適用する往復きっぷ。発売当日限り有効だが全線で利用でき、西代(神戸市)から山陽姫路(姫路市)を往復しても100円だ。大人には特別価格の「山陽百貨店お買い物きっぷ」を同じ日程で、山陽明石以西の駅(山陽姫路を除く)で販売。購入駅から山陽姫路までの往復乗車券と、レストランも使える3000円分の山陽百貨店の買い物券(引き換え券)のセットを3000円とした。いずれも自動券売機で購入できるようにする。

 記念乗車券は8月10日に発売。硬券のレプリカ乗車券と、実際に利用できる山陽明石(明石市)〜山陽姫路の往復乗車券のセットだ。路線の歴史を伝える写真や、明石〜姫路間の電鉄会社「明姫電気鉄道」時代の路線案内図を印刷したパッケージ。山陽明石や山陽姫路など主要駅で販売する。価格は1000円。ヘッドマークは山陽電の車両を使った直通特急を中心に14編成に掲出する。さらに2007年3月まで使った旧シンボルマークを一部の車両に復活させる。

 山陽電は全線がJR西日本(9021)と並行して敷設された競争の激しい路線だが、明石〜姫路の駅数はJRの13駅に対して山陽電が27駅と圧倒する。新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ乗客数は回復傾向とはいえ、現状では新型コロナ前を下回って推移。明石〜姫路100年のキャンペーンで地域に密着した、近くの駅から気軽に使える鉄道であることを地元も住民らに改めて訴えて、利用を促したい考えだ。

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