上場企業の4〜6月期決算、消費好調と海外景気が焦点に 決算発表予定

20230721決算発表予定

【神戸経済ニュース】神戸市内に本社を置く上場会社の2023年4〜6月期など決算発表シーズンが始まる。21日には先陣を切ってアジュバンホールディングス(4929)が先陣を切って発表。内需型の企業は好調な国内の個人消費が業績をどの程度の後押しするか、製造業など外需企業は軟化している海外景気がどう影響するか。これらが2つの大きな焦点になるとみられる。

 原材料価格の上昇やエネルギー価格の上昇などが物価を押し上げる一方で、人手不足もあって賃金が上昇。家計は支出も収入も増えた形で、日本経済は過去30年のデフレ局面から脱却しつつあるとの見方が広がりつつある。新型コロウイルスの影響で支出が抑制された反動もあり、好調な個人消費は食品やサービスといった内需企業の収益の支えといえそうだ。

 外需が中心の製造業も、中国景気には不透明感が残るとはいえ、米国の景気は当初想定ほど落ち込んでいないとの指摘は多い。加えて期初時点では円相場を1ドル=130円程度と想定する企業が目立っていたが、実際の4〜6月期はこうした想定よりも大幅な円安・ドル高で推移した。海外収益の円換算値は意外に膨らむ可能性がある。

 内需、外需とも外部環境は企業収益にプラスに見える中、実際の足元の動きを確認するのが4〜6月期の業績になるだろう。好調が見込まれている業種でも、4〜6月期の決算発表と同時に通期の業績予想を修正すると、意外感があると受け止められやすい。このため発表直後の株価が大きく動く可能性がある。その分、今回の決算発表シーズンの注目度が高まりそうだ。

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