トルコ市長団が訪問、神戸市に交流の拡大を要請 神戸市はトルコ訪問を検討へ

20230720ユルマズ氏

【神戸経済ニュース】トルコ自治体連盟のユセル・ユルマズ会長(バルケシル市長、写真)が率いる、2月6日に発生したトルコ・シリア地震での被災市長らトルコからの訪問団が19日午後に神戸市の久元喜造市長を訪問し、トルコの都市と神戸市との交流拡大を要請した。なかでもシリアとの国境から数十キロメートルで、被害も大きかったガジアンテップ市のファトマ・シャーヒン市長は、「神戸市とぜひ姉妹都市になりたい」と強調し、継続的な交流ができるよう求めた。

 ユルマズ会長は「カッパドキアは知っているでしょう」「観光客を受け入れることについて、私たちと日本の間には認識の差があるようだ」などと述べ、トルコへの積極的な観光での来訪を呼びかけた。スレイマン・クルンジュ市長が訪問団に加わったアディヤマン市は、ケバブ(肉料理の総称)を中心とした「ガストロポリス(食が充実した都市)」であると、ユルマズ氏が紹介。同氏は「イスタンブールまで来てもらえれば、あとは私たちに任せてください」とも語った。

 一方でトルコ・シリア地震への支援については「日本の支援が最も具体的で有効だった」(シャヒーン市長)と指摘したうえで、災害復旧への支援について謝辞を述べた。ガジアンテップ市では「日本政府が世界最大級の野戦病院を作り、いまはその収束に入っている段階」といい、震災復興も応急措置から局面が変化したことを説明。今後は経済復興が重要になることを示した。

 神戸市の久元喜造市長は、トルコ側の呼びかけに対して「まずは神戸市の担当者がトルコを訪問できれば」と応じ、震災直後以来になる職員の派遣を検討する方針を示した。ただ姉妹都市提携についての言及は避けた。訪問団は19日午前に兵庫県の斎藤元彦知事も訪問。ユルマズ氏は、被災都市と「兵庫県との間で姉妹都市提携を結びたい」と主張した。

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