【神戸経済ニュース】神戸市は旧北野小学校跡(神戸市中央区)の活用事業について、2024年1月以降の活用事業者に輸入車販売や飲食店などを展開するジーライオン(神戸市中央区)が決まったと発表した。1998年7月にオープンした「北野工房のまち」を運営するサウンドプラン(大阪市北区)との契約期間が23年末で終了するのを受けて、次の事業者を神戸市が募集。ジーライオンはスイーツや紅茶が楽しめるカフェ・レストランに加え、地域事業などを開催できる施設に衣替えする。
ジーライオンの提案内容は、1階に地元食材を使ったオリジナルスイーツの販売店、日本酒を中心とした地場産品の販売店、神戸スイーツの歴史と、同社グループでも展開する神戸紅茶の歴史を学べる展示と喫茶室などを配置。2階には地元食材である肉、野菜、酒を使ったレストランを開設する。旧講堂の3階はイベント会場として貸室とし、地域活動などにも利用できるようにする。スイーツ教室やファッションショー、食や自動車の展示も随時開催する計画だ。
ジーラオンは現在は観光バス駐車場になっている旧校庭と、旧校舎を借り受けて事業で活用する。建物の延床面積は2145平方メートル、詰所76平方ーとる、駐車場の面積3006平方メートル。神戸市との間で、15年間の定期建物賃貸借契約と土地賃貸借を結ぶ。賃料は月額105万円を予定している。現状復帰工事やリニューアル工事などの期間が必要になる見通しだが、現在の「北野工房のまち」の閉館時期や新施設のオープン時期などは現時点で決まっていない。
3社から提案を受けてジーライオンが最も高得点を獲得した。有識者7人による審査会では「応募者の安定性・経営実績」「事業内容」「収支計画」など提案内容を審査し、100点満点で74.2点を獲得。60点台だった2社の得点を上回ったという。(図は提案時点での完成予想図=神戸市提供、©️OHArchitecture.)
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