【神戸経済ニュース】婦人靴・衣料を企画・販売するクロシェ（神戸市中央区）は、メディアを通じたマーケティングを強化する。東京都港区青山にスタイリストやメディア関係者が立ち寄り、同社が展開するブランドの衣装などを選べる「プレスルーム」を14日に開設（写真は外観＝クロシェ提供）。テレビや雑誌、ウェブ媒体などに出演する俳優やモデル、アナウンサーなどへの衣装の貸し出しを通じた露出向上をねらう。

　プレスルームは、2010年にクロシェの東京の拠点店舗として開設した。同社が手掛ける婦人服やシューズなどを販売してきたが、常設店舗のある近畿地方以外では、百貨店の催事出店やネット通販の比率が高まっており、東京に路面店が必須とはいえない状況になってきたという。一方で全国的な知名度向上に弾みをつけることが必要と判断し、メディアでの露出向上に役立てる専用スペースへの転換を決めた。

　場所は地下鉄表参道駅から徒歩３分。青山学院大の敷地に隣接する便利な立地だ。テレビ局がある六本木や赤坂、渋谷といった場所からも比較的近く、使用する衣装を自動車に積み込む場所もあるという。立地のよさから店舗だと思って個人が立ち寄った場合は、同社のネット通販サイト案内する方針だ。顧客のタッチポイント（接点）としての機能は残る形になる。

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