斎藤兵庫知事「スポーツ選手のセカンドキャリア考えたい」 元阪神・葛城さん発言で

20230708躍動カフェ

【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事(写真左)は8日に開催した第1回「躍動カフェ」で、「スポーツ選手のセカンドキャリアを考えたい」と述べた。プロスポーツのチームが多い兵庫県で、スポーツの振興につながるうえ、選手が引退後「県内企業に就職していただくことで、兵庫県に新たな価値を生んでいただけると思う」との見方も示した。躍動カフェは、地域活動のリーダーなどと知事との対話集会。第1回として阪神南地域での開催になった。

 斎藤知事は、元プロ野球・阪神タイガースで、現在は西宮市内で鶏料理店を経営する葛城育郎さん(写真右)の発言を受けた。葛城さんは、プロのスポーツチームに入団しても芽が出ず若くして引退する場合があることや、高額の報酬を得ていた選手が翌年から無収入になり翌年の納税に苦労するといったケースがあると指摘。プロスポーツ選手が引退後、必ずしも円滑に次の仕事に就けていないことが背景にある。葛城さんは「選手の間から次のことを考えるようになれば」と話していた。

 関西学院大学経済学部の近藤蓮さんは「就職となると地元に目を向ける機会が少なく、結果として東京や他の地域に出ることになる」と指摘した。これに対して斎藤知事は「兵庫県には製造業が多く、理系の学生も多い。自分が研究している分野を生かせる企業を探したいという学生は多い」との認識を示した。加えて「奨学金の返済支援に前向きか、福利厚生は充実しているか、など就職先を選ぶ際に注目したい点もある」という。そうした企業と学生の「マッチング(引き合わせ)していきたい」という。現在2年生の近藤さんが「間に合うようにやりたい」と、斎藤氏は話した。

 今回の躍動カフェには関西学院大学会館(西宮市)を会場に、尼崎市、西宮市、芦屋市の地域活動などで活躍する20人が兵庫県の呼びかけに応じて参加した。終了後に記者団の取材に応じた斎藤氏は「今後は月に1回のペースで、各地域で開催したい」と話していた。


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