神戸市営地下鉄、来春から全駅で「タッチ決済」導入 訪日客など利便性向上へ

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【神戸経済ニュース】神戸市は5日、神戸市営地下鉄の全駅で2024年4月からクレジットカードなどの「タッチ決済」を導入すると発表した。乗車券を買わなくても、クレジットカードなどを自動改札機にかざすことで、地下鉄に乗車できるようにする。世界的に鉄道でクレジットカードなどでの決済が広がりつつある中、交通系ICカードを持たない訪日外国人などの利便性を高める。まずは車いすが通過できる通路の幅が広い場所の自動改札機を改造し、各出入り口で1カ所以上、タッチ決済を使えるようにする。

 地下鉄を運営する神戸市交通局は、三井住友フィナンシャルグループ(8316)傘下の三井住友カードが展開する公共交通機関向け決済システム「stera taransit(ステラトランジット)」を採用した。2024年の世界パラ陸上競技選手権大会、大阪市で開催する25年の国際博覧会(大阪・関西万博)、30年ごろの神戸空港への国際線就航などを控え、海外から神戸を訪れる人が増えると想定。手持ちのクレジットカードなどで地下鉄に乗れるよう、この時期の導入に踏み切った。

 ビザ、JCB、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、ディスカバー、銀聯の各ブランドで発行するクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードでタッチ決済に対応しているカードが利用できるようになる。マスターカードについても、順次追加する計画という。東芝(6502)傘下の東芝インフラシステムズが自動改札機を開発し、乗客はQUADRAC(東京都港区)が提供する「Q-move」でタッチ決済を使った乗車履歴を確認することもできる。

 神戸市交通局は、神戸電鉄(9046)との共同利用駅である谷上駅(神戸市北区)でも、タッチ決済の導入に向けて協議を進めている。神戸市内では、観光客向け巡回バス「シティーループ」や、三宮・新神戸と新港町やハーバーランドを結ぶ連節バス「ポートループ」に続く、交通機関でのタッチ決済の導入になる。

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