(動画)高速神戸駅の地下道、実物大のダンボール工作で再現 30日まで展示



【神戸経済ニュース】駅につながる通路かと思ったら、ダンボールに囲まれていた--。神戸市の施設である「新開地アートひろば」(神戸市兵庫区)では、ダンボールを使って実物大に再現した「地下道」を展示している。作ったのはアーティストユニットのズガ・コーサクさん、クリ・エイトさんの2人組だ。ダンボールのほか食品のカラフルなパッケージなど主に廃材を使って、見たことがある、昔なじみの風景を再現した。

 4月29日に「新開地アートひろば」としてリニューアルオープンして以来、1階から地下に移設したギャラリーを定着させる一環で同館が自主企画した展示会だ。ズガ・コーサクさんとクリ・エイトさんには「何か地元に関係があるものを作ってほしい」と依頼。2人が思い付いたのは、かつて2人が通った銅版画工房への行き帰りに通った地下道だった。2人がダンボールで再現したものとしては、過去最大規模になったという。

 高速神戸駅は1968年に開業。駅に続く地下道も、おそらく同時に完成したと思われる。最近では見かけない、グレーの色調を中心とした地下道だ。取り付けてあった標識や掲示板も再現。ポスターの一部は本物を使った。クリ・エイトさんが気に入っているのは「側溝の汚れ具合」。壁や床のタイルも年季が入った様子を感じさせる。けれど、すべてはダンボール工作だ。じっくり見ると、本物とは違うのが分かる。駅の自販機や、遠くの出入り口は書き割りだ。

 訪れた人は、再現度の高さに驚いたり、異空間を楽しんだりとさまざまだった。展示は30日まで。7月1日には解体する。はがしたり、切り取ったりして持ち帰れるイベントを開催する。参加を希望する人は同日午前10時に、新開地アートひろば地下1階のギャラリー前に集合する。好きな部分を持ち帰ることができるか分からないが、参加費は無料。

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