兵庫県と大阪府「空飛ぶクルマ」実証に最大2500万円 大阪市・神戸市とも連携

20230622空飛ぶクルマ

【神戸経済ニュース】兵庫県と大阪府は21日、飛行を日常的な移動手段にする「空飛ぶクルマ」の実証事業に対する補助金の公募を始めた。兵庫県または大阪府で空飛ぶクルマに関する実証事業をする数社に対し、1000万円を上限に経費の半額を補助する。ただ実証事業を展開する地域によっては両府県や大阪市、神戸市からの補助金が付き、最大で2500万円まで補助額が引き上がるのが特徴だ。空飛ぶクルマの補助金で兵庫県と大阪府が連携するのは初めて。(写真は展示中の空飛ぶクルマに試乗する斎藤兵庫知事=2022年7月18日撮影)

 兵庫県と大阪府にまたがるルートでの飛行デモンストレーションなどの場合、兵庫県と大阪府の両府県から1000万円ずつ、最大2000万円まで補助額が引き上がる。さらに実施地域に大阪市域を含む場合は、大阪市からの補助も出て、最大2500万円まで補助額が引き上がる。「府県をまたぐなど規模の大きな実証事業ほど経費が増えることに対応した」(兵庫県新産業課)という。

 兵庫県内にとどまる実証事業で実施地域に神戸市を含む場合は、神戸市の補助金が付き、補助額が最大で1500万円になる。ただ神戸市が補助金を出すのは兵庫県内に事業範囲がとどまる場合だけ。神戸市内から大阪市内へのデモ飛行の場合でも、補助の上限が3000万円に引き上がることはない。デモ飛行以外にも離着陸場の周辺環境調査や管制システムの開発、実機展示による広報活動なども補助の対象としている。

 兵庫県の斎藤元彦知事と大阪府の吉村洋文知事が昨年9月8日に、人と防災未来センター(神戸市中央区)で開催した「第2回兵庫・大阪連携会議」でも空飛ぶクルマは主要な話題の1つだった。大阪府が21年度から実施している空飛ぶクルマへの補助制度を兵庫県も取り入れ、そのうえで両府県の連携を強化した形だ。公募の締め切りは7月20日。6月30日にはテレビ会議システムを通じて、公募に関する説明会を両府県が共同開催する予定だ。

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