斎藤兵庫知事「こういう機会を増やしたい」 外国人向け合同企業説明会を視察

20230622合同企業説明会

【神戸経済ニュース】兵庫県の斎藤元彦知事は21日、神戸市内の展示場で兵庫県と神戸市が共同開催した「外国人向け合同企業説明会」を視察し、記者団に対して「こういう機会を増やしていきたい」と述べ、中小企業を中心とした県内企業の人材獲得を積極的に支援したい意向を表した。兵庫県内の大学などに留学する学生にとっては、卒業後に日本で働くきっかけを提供することにもなり、「企業と留学生の双方にメリットになる」との認識を示した。

 兵庫県と神戸市が、外国人留学生向けに就職活動を支援する行事を開催するのは初めて。中小企業の人手不足などを背景に、2017年から昨年までは神戸市が単独で開催してきたが、昨年の合同説明会の際に斎藤知事が会場を視察。今年から県市連携行事として開催することになった。神戸市以外の県内を拠点に事業を展開する企業も参加したことで、今回の参加企業数は60社と、昨年の34社から大きく増えた。留学生にとっては就職のための選択肢が増えた形だ。

 斎藤氏は、企業が人材を採用する際のポイントなどを説明したセミナーを受けた留学生らと意見交換(写真)。就職したい職種や今後の希望、就職活動の感触などを聞いた。日本での就職に前向きな留学生らは「大学で得た知識を生かせる仕事がしたい」などと、明るく答えていた。事前に参加を登録した学生数は約1200人。アシックス(7936)や神姫バス(9083)など大手の参加もあり、過去最高だった昨年の参加学生数(922人)を上回った。

 意見交換を受けて斎藤氏は記者団に「マーケティングの仕事をしたいという留学生もいたが、若手のうちは現場に回ることが多いといった日本型のジョブローテーションを、留学生がどの程度理解するかは課題かもしれない」との印象も語った。優秀な外国人を獲得するには、海外と見比べても日本で就職するメリットを示す必要がある。自社を分かりやすくアピールするなどの点で、採用する企業の意識も変化が求められているようだ。

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