神戸市の次期基本構想、計画期間の設定なしに 街の魅力や基本理念を記載へ

20230620神戸市総合基本計画

【神戸経済ニュース】神戸市は19日、30年単位で施策の指針とする「基本構想」が2025年度に最終年度を迎えることから、次期基本構想の作成に入ると発表した。神戸の魅力や価値観などの基本的な理念を、端的なメッセージで表して施策展開の基礎にする。現在の基本構想は1993年に始まり33年間の計画としたが、次期の基本構想は計画期間を設定せず、できる限り普遍的な内容にする方針だ。

 久元喜造市長は5月24日の定例記者会見で次期構想に関連して、神戸市の行政について「住民に対して、神戸で住み続け、働き続け、学び続けられるようにするのが最も大きな役割」と指摘。さらに「県庁所在地の大都市であり、神戸市民だけでなく周辺地域に対しても雇用機会、高度医療、さまざまなスポーツや文化に親しむ機会なども提供する」と圏域の中心都市としての役割も重視する方針を示していた。

 そのうえで神戸市は、住民が考える神戸の魅力や、ありたい都市像を幅広く集めて盛り込みたい考えだ。そのための第1弾企画として、小中学生の合計40人を募集して「大好きな神戸」の写真や動画を撮影するワークショップを開催する。7月29日に写真・動画の撮り方講習会、8月26日に発表会を開く。神戸市イベント申し込みサイト(「神戸のファミリーフォトプロジェクト」で検索)を通じて両日に参加できる児童・生徒を募集する。

 次期基本構想は23年度内に原案を作成し、24年度に議会の承認を得たい考えだ。現行の基本構想に加え、10〜15年程度を見据えた「第5次神戸市基本計画」、5年程度で展開する実施計画「神戸2025ビジョン」と、神戸市の総合計画を構成する3つの方針の最終年度をすべて25年度に迎える。このため、まず基本構想を作成したうえで基本計画、実施計画を作成し、26年度から施行したい考えだ。

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