「今すぐ使えるAI」展示会に2400人が来場 科技高の生徒にも呼びかけ
- 2023/06/17
- 06:14
【神戸経済ニュース】神戸市が16日に開催した展示会「第5回・今すぐ使えるIoT・AI・ロボット展」には神戸市中央区の展示場に2450人の来場者を集めた。昨年の2100人から増加した。「第15回ものづくり中小企業展示商談会」と併せて開催。道具やセンサーをネット接続して常時情報収集・監視する「IoT」や人工知能(AI)、ロボットを使った製造業の効率化に対する関心の高まりを反映した。新型コロウイルスの感染症法上の位置付けが5月8日から、季節性インフルエンザと同じ5類になったのも追い風になった。
この日の「IoT・AI・ロボット展」には48社が出展。AI分野では三菱電機(6503)が作業分析システム「骨紋」を展示した。カメラで撮影した人手による作業で骨格の動きを分析し、時間がかかっている工程や、かかる時間にバラツキがある工程を割り出す。時間がかかる理由の分析や、工程の改善につなげることができる。こうした大手の出展も、展示会が関心を集める要因の1つになったとみられる。
神戸市が開設した「神戸市欧州パビリオン」では、神戸市が欧州企業を誘致する一環で、オーストリアのB&Rは次世代搬送システム「リニア搬送装置」を展示。ドイツのGBSは30キログラムと国内市販品では最も重い荷物に対応するロボットスーツを出展(写真)。デンマークのユニバーサルロボットは単純作業が自動化できる、安全柵が不要でプログラミングが簡単な産業用ロボットを展示した。いずれも西日本に自社拠点を持たない企業で、これを機に神戸市への進出を促す。
主催した神戸市の担当者は「中小企業から最も多く聞こえてくる悩みは人手不足」(経済観光局工業課)という。このため自動化など生産性向上に向けた取り組みに関心は高い。一方で、実際に人材確保につながる施策として、例年展示会への見学を促してきた神戸市立工業高等専門学校(神戸高専)に加え、今回は神戸市立科学技術高校にも担当者が出向いて、展示会の見学を促したという。地元の企業を知ってもらうのがねらいだ。神戸市は「いろんな手法で企業の人材獲得を支援していきたい」としている。
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